国連世界孤児の日制定推進ハイレベルフォーラム

High Level Forum to Estabilish UN World Orphans Day

2012年10月、韓国孤児の母、田内千鶴子生誕100周年の記念日に、
日韓両国の関係者2000人余が
韓国木浦に集い、国連世界孤児の日制定推進宣言をしました。
第一回孤児に関する世界会議を前に、
日本財団のご支援のもと世界各国の専門家たちが集い、
ハイレベルフォーラムを、東京とソウルとで開催しました。

田内千鶴子生誕100周年記念事業会 会長 阿部志郎
国連世界孤児の日制定推進提唱者 SocialWorker 尹基(Motoi Tauchi)

2014年10月27日 月曜日 東京  2014年10月31日 金曜日 ソウル

 10月27日(月)に東京の日本財団ビルにて、代替養育が必要な児童のための、「国連世界孤児の日制定推進ハイレベルフォーラム」を開催しました。英国、米国、マラウィ、スリランカ、韓国、日本の児童福祉や人権問題に詳しい専門家の方々をお招きし、各国や世界的な孤児の状況について、また今必要とされている養護の形について発表および議論をしていただきました。約70名の聴衆が来場され、本テーマへの深い関心を示していました。
 後援してくださった外務省、助成してくださった日本財団より祝辞をいただくとともに、国連孤児の日の提唱者である田内基こころの家族理事長が歓迎の挨拶をいたしました。
こころの家族理事長 田内基 あいさつ全文はこちら

アルトン英国上院議員
基調講演をするアルトン英国上院議員
 基調講演では北朝鮮に関する英国議会全党委員会議長を歴任するとともに、アジア、アフリカで多くの国を訪問し、人権レポートを発表してきたデイビッド・アルトン上院議員が、現代における孤児の危機的な人権状況、歴史から見た孤児のケアの考え、様々な宗教に共通している孤児のケアの重要性等を紹介し孤児の養護にたいする多角的な視点を提供し、同時に国際的な連帯を訴えました。
アルトン氏基調講演の詳細はこちら(PDF)

 続いて日本社会実業大学理事長の潮谷義子氏がコーディネーターとして、各国発表が進行されました。スリランカの平和活動家ジハン・ペレラ氏は20年にわたる内戦で両親がいるにも関わらず、少年兵とされるのを避けるために両親に孤児院に入れられ、内戦後も親と別れたまま「孤児」として生きるこどもが多くいる状況を報告してくださいました。韓国の金東秀氏は、朝鮮戦争後に膨大な数の孤児を抱えた韓国で、解決策のひとつとして国際養子縁組が活発に行なわれた経緯と経験の肯定的な面と否定的な面についてお話いただきました。
阿部志郎
日本が経験した2回の大震災について
話す阿部氏
日本の阿部志郎氏は阪神淡路大震災と東日本大震災の2つの震災を経て、日本人が相互の助け合い「互酬性」というアジアらしい長所を発見するに至ったことや、コミュニティで孤児を育てる必要性を話されました。また、マラウィで長年保健大臣を勤め、自らも医者であるヘザーウィック・ンタバ氏はHIV/AIDS孤児が両親を失うだけでなく、その後も差別等二重三重の困難があること、孤児が孤児と気づかないで育つことができる親族による養育の重要性を強調しました。米国のキャサリン・ベルクィスト氏は韓国から米国へ養子となった自身の経験と児童福祉士としての経験から、子ども中心のケアの重要性を訴えました。
 そして、結果的に国際的に代替養育を必要とする児童への意識を向上させる国連世界孤児の日の必要性を浮き彫りにする内容となりました。フォーラムの最後には、東京に続いて開催されるソウルでのフォーラムへ向けて、東京からの提言を日本ソーシャルワーカー協会会長の岡本民夫氏が発表してくださいました。

ハイレベルフォーラム東京集合写真
東京フォーラム参加者集合写真

 講師一行は、その後韓国へ移動し、ソウルでのフォーラム前日には木浦共生園を訪問し、園児と交流しました。園内の尹致浩・尹鶴子記念館にて共生園の歴史を学ぶと共に、田内基理事長が国連世界孤児の日制定運動を提唱するに至った経緯を理解する機会となりました。講師の皆様からも、非常に印象に残る経験であったという声が多く聞かれました。その後、ノーベル平和賞を受賞した金大中前韓国大統領の記念館も訪れ、平和を共に考える時間を過ごしました。

アルトン氏と共生園園児 左:共生園の園児と談笑する
アルトン氏
金東秀氏
 
右:共生園へメッセージを
書く金東秀氏

 10月31日(金)にはソウルのプレジデントホテルでフォーラムが開かれ、韓国の市民約100人が参加しました。社会福祉を学ぶ学生の姿も目立ち、ここでもまた関心の高さが伺えました。自らが韓国孤児出身であり、養子を育てる母親でもある米国のキャサリン・ベルクィスト氏は準備していたスライド資料を使わずに、木浦共生園訪問から感じたことなどを発表の中で共有し、より実感のこもった深みを帯びた発表をしてくださいました。
ヘサーウィック氏 ペレラ氏 ベルクィスト氏
HIV/AIDSの孤児の直面する
問題について話すヘザーウィック氏
両親がいても孤児院に入れられる
子どもの状況について話すペレラ氏
東京・ソウル宣言に署名する
ベルクィスト氏

 フォーラムの最後には主催者と講師が共に検討してきた「東京・ソウル宣言」 を今回の二カ国におけるフォーラムの結果として発表し、孤児の権利保護、家族の保護、コミュニティ強化、子ども中心の代替養育提供、国の義務について 提言しました。

「東京・ソウル宣言」はこちらから(PDF・英語)

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